ずぶとくてよろしい
シェルビーは今日もいっしょうけんめい生きている。
じゃあいってくるよ。
るなはとっくにベッドだし、レジーもタオルを抱いて寝るスタンバイオッケー。
たとえばゲートでのむこうでじっと見つめるイヌに後ろ髪をひかれながらクルマを出したとしよう。あ、わすれもの、とすぐに引き返すとヤツらはすでに家に入ってくつろいでいる。るななんか私が道にバックしきる前にきびすを返す。
分離不安症? なにそれオイシイの? デリケートじゃないイヌばんざい。
やれやれ、ただいまー。
おかーさんの帰りを喜ぶ、というわけでもなさそうだな。オヤツさえもらえればいいんだな。
でもレジーがいないじゃん、どこでダラケてるんだか。ひとりだけにあげるのは不公平だから、オヤツはあとで。残念でした。
こういう時だけ息のあうヤツらだ。
今日もいいコでおるすばんしてくれてありがとう。でも、もうちょっと帰りを喜んでくれてもいい … ゼイタクですかそうですか。はいはい、オヤツね。
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