ヘアせんせい


だいすきだよシェルビー、明日もおいしいものを食べようね。





イヌの知能、認識能力が真剣に研究されるようになったのはここ20年ほど、その歴史はびっくりするくらい浅い。


ゲホゲホで家にいるのでデューク大学のブライアン・ヘア博士のネット講義を聞いている。ヘアせんせいはヒト科以外のドウブツ、特にイヌの知能研究ブームに火をつけたひとり。

「あなたの犬は「天才」だ(原題 "the genius of the dogs")」という本も出しているよ。

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てんさいです


…天才、ねえ。博士はるなに会ったことないからなあ。


とにかく。20年前、はじまりはヒトの特別さを証明する研究だった。

それ以前は家畜化されたドウブツのアタマはスカスカ、その知能を研究する価値はないとされていた。カシコイドウブツといえばチンパンジー、研究するならチンパンジー、なんでもかんでもチンパンジー、だったらしい。


二つある容器のうち誰かが指差した方を選ぶ、というヒトなら赤ん坊でもできるテストがチンパンジーはまったくできなかった。これから「「相手の(ヒントをだしているよ、という)意図をくみとる能力」はヒト特有である」という結果を出す矢先だったエライ先生に当時学生だったヘア青年が言った。


「僕のイヌ、それできます」。ここからすべてがはじまった。


少年時代、プロ野球選手をめざしていた彼は黒ラブのオレオと毎日猛特訓をしていたそうだ。彼がボールを打つと、オレオが持って戻ってくる。ヘアが打つ。オレオが追う。

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楽しそうですね


で、オレオが1球目を持って戻ってくる前に次を打ったりすると、彼は指差しで2球目の行き先を示す。オレオはその指し示された方向にまた走っていく。

つまり、オレオはヘア少年の(ボールはあっちだよという)意図を理解していた。チンパンジーにできなかったのにイヌはできる。ヒトだけだと思っていたのにイヌにもできる。これはものすごいゲームチェンジャーだ。


その後あっちでもこっちでもイヌ(他のドウブツも)の知能の研究がはじまり、それまでの常識が正確でなかったという結果もでてきた。「天才だ」の本にはそのへん詳しいよ。


このニーチャンがいなかったらイヌは今でもボヤケたオオカミという位置づけで、愛すべきだけれど中身はからっぽな、ただただ服従させる存在だったかもしれない。ヘア博士は私のヒーローのひとりだ(じゃあニーチャンとか言うな)。







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