シカゴだったワケ


シェルビーはがんばるね、シェルビーは生きれるだけ幸せになるんだよ。





長くお世話になった方が亡くなった。

ぜんぜん面白くないけれどここで私の経緯をすこし。写真は古いものをランダムに、ブログの内容とは関係ありません。

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初めてのアメリカはオクラホマ州での高校留学だった。一年間ホームステイで面白おかしく遊びたおして帰国したが、さて。同級生はとうに卒業してしまった。今さら大学受験のための勉強ははめんどうだ。

なにより一年ぽっちの滞在で身につけた英語はあまりに中途半端、一応意思の疎通はできるが、それだけだ。いわゆるカタコトで「エイゴできまース」と言いたくはなかった。

んじゃあ大学もアッチでいっとくかね、と軽く決めた。若気の至りで人生はけっこう変わるという見本だな。

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うちの両親が「行きたいならカネは出してやる、でも行き先探しから手続きまで全部自分でやりなさい」と言ってくれたのでとりあえずバイトを、とコネを使ってコネを求めて行きついた先は京都大学工学部。大掛かりな学会の準備のための通訳兼使いっ走り、プラス一年間滞在されていたアメリカからの客員教授の先生と奥様のたまさかのガイドとして雇ってもらった。


このご夫婦をお連れするという名目で私は金閣寺だの清水寺だのを生まれて初めて見たわけだが(清水寺は出身高校から徒歩30分なのに)、彼らの本拠地がシカゴだった。もしこの夫婦がジャマイカに住んでいたら、私は今頃カリブのどこかにいたかもしれない。


大学はアメリカにという私のために近郊の学校の資料をとりよせ、渡米してからは毎年のサンクスギビングを家族同様に祝い、私の卒業式には出席までしていただいた。

自分たちには何の得にもならないのに、右も左もわからない小娘を何くれとなくサポートしてくれた日本びいきの人達。

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そんなふうにアメリカでの私の親代わりだったご夫婦の、奥様が亡くなったと旦那様である先生から手紙と追悼会の招待状が今日、来た。

とっくの昔にリタイアされているし実の両親よりもずいぶんお年かさだし、そうか、と驚きはさほど大きくないがやはりショックは大きい。


出会ってから30年ちかく、19だった私はあと数年であの頃の彼女の年齢に追いつく。若い人の人生に影響をあたえたことはまだない。できる気がしない。改めて、あれは誰にでもできることではないと思い知る。

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実の母、義理の母、そしてこの女性と、私には3人母親がある。その1人のために今週末、冬のシカゴに行こう。







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2 Comments

mcul says..."知りたかった..."
人生について記述いただきありがとうございます。

私もカナダに住んでいるとき、いろんな人にお世話になりました。なので、その恩返しで...日本にいる外国人の方のお手伝いを出来るだけするようにしています。

いろんな縁で、今があるんですねぇ~
もう一人の大切なお母様のご冥福をお祈りいたします。
2016.03.08 18:16 | URL | #R63KSl6. [edit]
Oklahomafrost says..."コメントありがとうございます"
> mcul さん

ありがとうございます。

今から10年前はイヌ狂いになるとは思わなかったし、20年前はカリフォルニアに住むとは想像もしなかったし、30年前はアメリカに永住することは考えていませんでした。

何が縁で誰に助けてもらうかわからない、10年後は何をやっているんでしょうね。
2016.03.08 22:09 | URL | #jEdBk3EI [edit]

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