NPO法人懸の森みどりファーム


お義母さんの実家は福島。そこで何代も続いた酪農家のおうちは、4年前まで旦那の従兄弟がやっていた。

何年も前に、彼の農場に泊めていただいたことがある。牛舎の掃除の手伝い(という名の邪魔)をいちどだけやったら、私は次の日起き上がれなかった。彼はそれを一年365日、60年やってきた。牛は、生活の糧であり、毎日のすべてであり、家族であった。


あわてて避難するときは、長い間もどってこれないとは思いもしなかった。残された牛達はほとんど助からず、家族を見捨てた罪悪感は彼に限らずすべての畜産家にのしかかったという。


その後は避難所生活をしながら、生き残り野生化した牛達を集め世話をする。けれど汚染された牛は収入にはならない。資金集めのために仲間を集め、NPOをたちあげ、誰かがやらなければならないことをする。

これは2年前に紹介された時のもの。




資金は足りない。意識は低い。去年の義妹の結婚式でお会いした時は、「(汚染された牛を処分しなければならなくなるだろう)覚悟をした」とおっしゃっていた(そしてそれは、その後現実になってしまった)。

それでも彼らは前へ進む。記録を残すために、なかったことにしないために、冊子「被災牛と歩んだ700日」を刊行した。


私は彼が持ち歩いている写真すら直視できない。ぺらぺらと軽薄な自分には想像もできない人生がある。







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3 Comments

インディママ says...""
重すぎて、コメントできない。でも多くの人に知ってほしくってインディFacebookでシェアさせてもらいました。
こういう活動をされている全ての人にただただ頭がさがるばかりです。
2015.03.12 00:45 | URL | #W4vzagOE [edit]
Mikako Culbertson says...""
日本に住んでるのに知らなかった...
涙が出ました。
家族を残さなければならない...命を絶たなければならない...胸が張り裂ける思いです。
2015.03.12 18:19 | URL | #qAUniCog [edit]
Oklahomafrost says..."コメントありがとうございます"
>インディママさん

この冊子を偶然今日手に入れました。かなり、キツイです。自分は何を言ってもあまりにうすっぺらくて、途方にくれます。


>Mikako Culbertson さん

あの災害の影にはほかにもきっと、人しれない悲劇が数えきれないほどあるのだと思います。傷は癒えなくても前に進む人がいます。
2015.03.12 22:22 | URL | #jEdBk3EI [edit]

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